家庭でのフィットネスが注目される中、ランニングマシンの購入を検討している方も多いのではないでしょうか。しかし、「自走式ランニングマシン」と「電動式ランニングマシン」の違いがよくわからず、どちらを選べばいいか迷っている方も少なくありません。
この記事では、自走式ランニングマシンの基本的な仕組みから、電動式との具体的な違い、それぞれのメリット・デメリットまで、初心者の方にもわかりやすく解説します。
PART 1、自走式ランニングマシンとは?
自走式ランニングマシンとは、簡単に言えば、電動モーターを使わず、使用者自身の足の力でベルトを動かすタイプのランニングマシンです。
動作原理
運動者が足でベルトを蹴って後ろに押し出すことで、その力がベルトの回転エネルギーとなります。
つまり、あなたが速く走ればベルトも速く回転し、ゆっくり歩けばベルトもゆっくり回転します。完全に停止すれば、ベルトもすぐに止まる仕組みです。
1.1 自走式ランニングマシンのメリット
静音性
モーターがないため、動作音は非常に静かです。主な音は足の着地音とベルトの回転音のみで、騒音レベルは約40〜50dB(図書館並み)です。
電気代がかからない
電源不要のため電気代は0円。環境にも優しく、電源コンセントがない場所でも使用可能です。
より自然な走行感覚
自分の力でベルトを動かすため、屋外でのランニングに近い感覚を得られます。
価格が手頃
シンプルな構造のため、1万円〜5万円台で購入可能。初期費用を抑えたい方に最適です。
1.2 自走式ランニングマシンのデメリット
起動時に力が必要
静止状態からベルトを動かすには、最初に大きな力が必要です。特に運動不足の方や高齢者には負担に感じる場合があります。
速度制御が難しい
電動式のように一定速度を保つ機能がないため、ペース配分は全て自分でコントロールする必要があります。
長時間運動には不向き
筋力を多く使うため疲れやすく、継続時間は20〜40分程度が限界となることが多いです。
機能が限定的
心拍数モニター、自動プログラム、エンターテイメント機能などの高度な機能は基本的に搭載されていません。
PART 2 、自走式ランニングマシンと電動式ランニングマシンの違いは?
2.1 定義
- 自走式: 運動者の走る力でベルトを回転させる「人力駆動」です。
- 電動式: モーターの力でベルトを回転させる「機械駆動」です。電源が必要ですが、速度・傾斜の自動調整も可能です。
2.2 騒音
比較項目 |
自走式 |
電動式 |
騒音レベル |
40〜50dB(図書館並み) |
60〜70dB(普通の会話並み) |
主な音源 |
足音、ベルト回転音 |
モーター音、ベルト音、足音 |
2.3 エコ(環境・電気代)
自走式ランニングマシンは電源が不要なため、消費電力は0で電気代もかかりません。一方、電動式は常にモーターを動かすため電力を消費し、それに伴うCO₂排出も発生します。環境負荷の観点では、自走式が非常に低く、電動式は中程度の負荷となっています。
2.4 価格
価格面では大きな差があり、自走式は1万円から5万円台で購入でき、平均的には2〜3万円程度です。対して電動式は3万円から25万円以上と幅広く、平均では5〜10万円程度となっており、自走式の方が初期投資を大幅に抑えることができます。
2.5 脂肪燃焼効果
※体重60kgの場合
比較項目 |
自走式 |
電動式 |
30分間消費カロリー |
240〜280kcal |
200〜230kcal |
効率 |
10〜20%高い |
標準 |
持続時間 |
20〜40分 |
60分以上可能 |
運動強度 |
高い(疲れやすい) |
中程度(持続しやすい) |
つまり、短時間で効率的にカロリーを消費したい場合は自走式が、長時間の有酸素運動を重視する場合は電動式が適していると言えるでしょう。
PART 3 、自走式ランニングマシンがどの方に合うか?
自走式ランニングマシンが向いている方 |
自走式ランニングマシンが向いていない方 |
初期費用を抑えたい方 |
本格的なトレーニングを求める方 |
初期費用を抑えたい方 |
長時間の有酸素運動をしたい方 |
シンプルな機能で十分な方 |
心拍数モニタリングを重視する方 |
効率的な運動を求める方 |
体力に不安がある方 |
騒音を気にする方 |
運動初心者で体力に自信がない方 |
>まとめ
いかがでしたでしょうか。今回の記事では、ランニングマシンの一種である自走式ランニングマシンについてご紹介しました。自走式ランニングマシンは自分の足の力だけでベルトを動かすため、環境にも電気代にも優しい設計となっています。